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    急性嘔吐、急性感痍性下痢、痙攣および発熱などの徴候を引き起こす病原細菌は、サルモネラ、キャンビロバククー、大腸菌のほか、可能性のあるものとしてヘリコバクターを加えると4種類になります。とくに、子犬、若い犬およびウイルスや栄養不良で弱っている犬は、このような菌に感染しやすくなっています。症状は4〜10日間つづきますが、慢性の下痢の場合には、さらに30日間以上にわたって下痢がつづくということもよくあります。急性の下痢による脱水症状は、小型犬や子犬ではかなり深刻です。サルモネラ、キャンビロバクターおよび病原性大腸菌は、これらの菌に汚染された食べ物や水の摂取、感染動物の糞便への接触、雁息動物の下痢便による体表の汚染によって感染します。サルモネラは頑強な細菌で、土壌や肥料の中で何年問でも生き延びることができます。キャンビロバクターは、低温殺菌されていない牛乳や水の中で1か月以上生存することができます。大腸菌のなかには、腸管の正常細菌叢の一部を構成している菌株もありますが、それ以外の菌株は腸管のウイルス性疾患をきっかけに病原性を強めることがあります。
    診 断
    サルモネラは便の標本から検出されます。キャンビロバクターは経過から判断することができ、成犬よりも子犬に多くみられます。病原性大腸菌は、培養および感受性試験によって診断することができます。ヘリコバクターは胃に炎症を起こす細菌ですが、この菌の診断には、内視鏡バイオプシーを用いる以外に方法はありません。
    治 療
    痛みや嘔吐などの症状を抑える必要があります。脱水症状を改善するために輸液を静聴内に注射します。抗生物質はあまり効果がないため、サルモネラ、大腸菌の治療に用いられることはほとんどありませんが、キャンビロバクターの治療にはよく使われます。ヘリコバククー感染症は、抗生物質と次サリチル酸ビスマスを併用して治療します。
     

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