特徴・性格 |
■ルーツ・・・朝鮮半島・中国から持ち帰られた犬が祖と言われる。日本初の室内犬(座敷犬)であり、犬公方と呼ばれた徳川綱吉時代に大奥で非常に可愛がられたのが発端となり各地の大名も競って飼育した。狆専門に診る医者は日本の獣医の始まりである。1853年にアメリカのペリー提督が、イギリスのヴィクトリア女王に献上した後、貿易商人達により、多くの狆がヨーロッパやアメリカに広まった。
■外見的特徴・・・体高と体長はほぼ同じで、正方形のような体型である。どこか高貴な雰囲気を漂わせ、少し驚いたような表情をしている。目の端には白い被毛、体の真っ直ぐ伸びたシルクのような被毛は一層で、時々毛が立つことがある。
■性格・・・膝の上で甘えたりゲーム好きの狆は、愛玩犬として理想的。飼い主を喜ばせたり飼い主の後を付いて歩いたりする。他の犬や動物・見知らぬ人に対しても友好的で遊び好きで、子供のよい遊び相手や高齢者の相手にも良い。また猫のようともいわれ、実際に猫のように木に登る狆もいる。
■飼育・・・活発だが小型なので、運動は短めの散歩や跳ね回れるようなゲームで十分。呼吸時にゼーゼーと音を鳴らす犬もいる。高温多湿が苦手なので、屋外では飼わない方がよい。被毛の手入は、週2回程度のコーミングで十分である。
■健康上の注意点・・・膝蓋骨脱臼、乾性角結膜炎、眼瞼内反症、皮膚病、麻酔に敏感で心臓が弱い傾向がある。角膜が傷つきやすい。 |