ぽち犬によくある欠点についてご説明いたします。
※欠点というのは、あくまで人間が判定しているだけで、動物本来から言えば、
欠点でもなんでもないケースがほとんどです。
●ヘルニア
色々と種類がありますが、仔犬の時期に注意するのは、そけいヘルニアといわれる、
仰向けにしたときの、足の付け根部分に出来るヘルニアです。人間で言う椎間板
ヘルニアとは違います。
正常な場合は何もふくらみがありませんが、ヘルニアの場合はふくらみがあります。
これは、筋肉の繊維に隙間があり、隙間から内蔵がはみ出している状態です。
ふくらみがあっても、単に脂肪の場合もあります。見分け方としては、ふくらみの部分を
指で押して、感触として『穴』がある場合はヘルニアです。
シーズーなど、短頭種に比較的多くみられます。
多少のヘルニアは特に問題はありませんが、大きなヘルニアの場合、はみ出た腸に
内容物が詰まってしまうのを防ぐ為に、手術を要する場合があります。
小〜中程度のヘルニアは、成長の過程で、運動量が増すのにつれて、自然に治る
ケースがほとんどです。
このため、仔犬の時期に手術を勧められることが多いですが、1年くらいたってから
判断した方がいいとおもいます。
大きなヘルニアの子は、手術を要しますが、大きなヘルニアの子であっても、 手術後は、
通常と全く同じ生活ができます。
病気ではありませんので、寿命に影響したり、後遺症がでたりという事は全くありません。
●でべそ
基本的には、場所が違うだけで、ヘルニアと同じと考えてください。
よほど大きなデベソは手術をした方がいいですが、多少のデベソはそのままで
影響ありません。
●お曲がり
生まれつき尻尾が曲がっている状態です。
尻尾の先が30度くらい曲がっている状態から、鋭角に曲がっている状態まで様々ですが、
外見の問題ですので、尻尾が曲がっている事以外は普通の犬と全く同じです。
●柄の入り具合、アイライン、鼻の色素
柄に入り具合は、犬種によっても違いますが、通常は均等に配色されていたり、柄が
左右対称になっていたりが理想とされていますが、生き物ですので、柄の入り方に
ばらつきがあったり、柄が片方だけに偏っていたりする事があります。
また、アイラインは、目の周りの色素が、黒くなっていると、目の輪郭がはっきりわかって
良いとされますが、これも、色素が薄く、アイラインが両目、あるいは片方の色素がうすく、
肌色になっている子もいます。
これらについても、外見の問題ですので、健康には全く影響しません。
●サイズオーバー
トイプードル、ポメラニアンやチワワなど、小型犬種それぞれに理想とされるサイズが
ありますが、生き物ですので、大きな子も中には生まれます。
これは、両親の大きさだけで判断するのは難しく、両親が小さくても、大きな子が生まれる
場合も多々あります。
ただ、将来の大きさについては、子犬の生年月日、そのときのサイズを見るとおよそ
見当がつきますので、明らかに仔犬の時期に大きな子は、通常はショップからは
敬遠されてしまいます。
もちろん欠点ではありませんし、骨量などからいえば、小さい子にくらべると、内蔵も含め
て、丈夫な子が多いようです。
●顔つき、体型
それぞれの犬種によって、可愛いとされる顔つきや体つきがあります。
マズル(鼻の長さ)がつまっているかつまっていないか、体に対する足の長さや胴の長さ、
断尾した後の尻尾の長さや、尻尾が丸まっているか、垂れているか、耳がちいさいか大きいか、
耳が垂れているか立っているか。毛足が長いか短いか。
犬を可愛がる目的であれば、その子が可愛ければ、本当はどうでもいいことです。
●ミスカラー
例えば、トイプードルのレッド、というと、全身綺麗に一色になっている事が理想です。
ただ、遺伝子レベルの問題で、綺麗に出すのは難しく、首元や手足の先など、白などの
別の色が入ってしまう事が多々あります。
多少首に入っているくらいはいいのですが、その面積が大きかったり、まばらに白毛が
入っていたりすると、ミスカラーとされ、 値段は一気に落ちます。
もちろんその犬種の特徴はしっかりと受け継いでいるので、ミスカラーのトイプードルでも、
毛の抜けにくさや、賢さは健在です。
●噛みあわせ
文字通り、上下の歯の噛みあわせが、オーバー(上の歯が下の歯よりでている状態)か、
アンダー(オーバーの逆)かで判断します。
人間もそうですが、若干オーバーなのが普通ですが、中には5ミリオーバーやアンダー
の子も生まれます。
不便な事といえば、ドライフードを食べると、食べている最中に、何粒かポロポロ落ちる
ことくらいです。
噛み合わせが悪いと、脳の神経伝達や内蔵の機能に影響する、という事で、大掛かりな
矯正手術を勧められる場合もありますが、まず必要なありません。
私個人も、若干オーバーで、上の前歯は曲がってますが、以上ナシです。
ちなみに、ブルドッグは、数センチアンダーが理想とされています。
●欠指
生まれつき、指の数が少ないことです。
遺伝子が原因ですので、繁殖は避けたほうがいいですが、歩くのに困難なほど、一つの
手のほとんどの指がない場合を除き、1本ないくらいでしたら、ペットとして飼う分には何の
支障もありません。
※近親交配、極近親交配については、人間が防げる事ですので、ぽち犬のコンセプトに
一致しない為、一切入荷しません。