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体内に侵入しようとする病原体に対して、犬は異常とも思える特有の方法で反応することがあります。たとえば、体温は脳によって一定に保たれていますが、高温にすることで病原体を退治するのに適した体内環境をつくり、その結果、月然防御をします。しかし犬には、発熱するなどの負担がかかります。中程度の発熱によって、犬の代謝率は約20%上昇し、雄犬では一時的な不妊状態になることがあります。高熱になると発作を起こす可能性があります。また、食欲喪失も自然防御のひとつです。一時的な絶食によって、生存や増殖のために細菌が必要とする鉄の量を抑えます。さらに、感染が起こっているあいだ、白血球内因性伝達物質と呼ばれる化学物質が血液中に放出され、これが消化管からの鉄の吸収を阻止します。 |