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突然変異は、遺伝物質の化学構造に起こる自然発生的変化で、動物や人で絶え間なく起こっています。卵子と精子細胞に起こる突然変異は、次の世代に受け継がれ、一部は子孫の外見や健康状態に変化をもたらします。自然界では、“適者生存”によって有益な突然変異は残りますが、有害な突然変異はまもなく消滅してしまいます。たとえば、気候の寒い環境では、ぶ厚い被毛をもつ犬が生き残って、その遺伝物質を受け継ぎます。しかし、繊細な被毛の犬は、繁殖年齢になる前に死亡する可能性が高いため、これを生み出す変異遺伝子は遺伝的交配から消滅します。人が大の繁殖に介入することによって、犬の遺伝的圧力に影響を及ぼします。品評会や品種改良などのため、ブリーダーは進化的遺伝変化を加速させ、自然界ではあり得ないような犬種をつくりだしてきました。現在みられる犬種の多くは、小型犬を遺伝的基盤にしています。ウェストハイランド・ホワイ トテリアの皮膚アレルギー疾患のように、遺伝的基盤からくるすべての問題は、犬種全体に拡大します。そのほか、ドッグショーで成功を収めた特殊な犬種を、その犬の遺伝的欠陥を解明しないまま交配することで、有害な遺伝的変化を起こすこともあります。 |