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脂肪は単なるエネルギーの供給源だけでなく、必須脂肪酸にはいくつか重要な役割のあることが、1990年代の栄養学の研究によってわかっています。その役割には、アレルギーや関節炎、皮膚炎、炎症、心臓病、ノミアレルギー、自己免疫疾患、腎臓と神経系の疾患、がんなどの一連の症状を抑える働きがあります。これらの脂肪は、オメガ6必須脂肪酸とオメガ3必須脂肪酸の2つに大別されます。オメガ6必須脂肪酸によって、細胞膜が適切に働くようにします。ただし、細胞の炎症に関与し、免疫を抑制することもあります。一方、オメガ3必須脂肪酸は、細胞の炎症を軽減させる働きがあります。つまり、オメガ3必須脂肪酸には、免疫を抑制する働きはありませんが、細胞レベルで免疫系を促進させる働きがあるかもしれないというわけです。また犬には、ドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸などのオメガ3必須脂肪酸も必要です。これらの脂肪酸は細胞壁の構造を維持する働きがあります。オメガ3必須脂肪酸に含まれる栄養補充剤によって、皮膚のかゆみが軽減される犬もいます。マツヨイグサヤ魚、亜麻仁油などには、自然のオメガ3必須脂肪酸が多く含まれています。これらは、アレルギー性の皮膚炎を長期間抑制するのに効果があります。 |