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トリパノソーマ原虫は、中南米には普通にみられますが、幸いにも北米ではめったにみられず、オーストラリアにはまったくみられません。サシガメと呼ばれる吸血昆虫が、犬または人から吸血するときに伝播します。この昆虫は食べながら排便し、糞便中にこの原虫を排出します。犬や人がかまれた部位を引っかくため、トリパノソーマ原虫が血流に入り、白血球細胞に侵入します。すべての原虫病にいえることですが、成犬に比べて子犬に対して高い感受性を示します。この疾患(シヤーガス病)の症状には、リンパ節の腫脹、発熱、運動失調などがあります。心臓および筋肉が侵されます。 診断と治療 急性期の血液標本で、トリパノソーマ原虫を検出することができます。この寄生虫に対する抗体検査が行われることもあります。アメリカトリパノソーマ症に関しては、現在のところ、有効な治療法はありません。 予 防 吸血性のサシガメが生息する地域では、この昆虫を駆除する殺虫剤を各家庭で使用することによって、病気の伝播を抑えることができます。 |