健康な犬
自然の防御機能
栄養のバランス
病気の診断
医療
免疫系
腫瘍
感染性疾患
外部寄生虫
内部寄生虫
皮膚と被毛
眼と視力
耳と聴覚
呼吸器系
心臓循環器系
口と歯
食道と胃
腸
膵臓と肝臓
尿路系
繁殖器系
内分泌系
脳
神経系
骨・関節・筋肉
老年性医療
|
食道
胃
吐出
急性の嘔吐
嘔吐した犬の食事制限
食欲の増加
食道の拡張
異物
食道の腫瘍
急性胃炎
慢性胃炎
胃潰瘍
閉塞
胃の運動性に関する疾患
ポリープと腫瘍
胃拡張
|
胃潰瘍のもっとも一般的な原因は薬で、コルチコステロイドと非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)があります。ショックとストレス、重症の疾患、アレルギーによって胃潰瘍を起こすことがあります。胃潰瘍のある犬は、間欠的に嘔吐し、不快そうにみえ、そして体重が減少します。新鮮な血液や古い血液が、吐物に含まれることがあります。 便は胃や十二指腸を通過した血液によって黒くなります(黒色便)。胃潰瘍のまれな原因として、皮膚にできる肥満細胞腫があります。この腫瘍はヒスタミンを大量に放出し、これが胃酸の分泌を引き起こします。肥満細胞腫のある犬はすべて、胃と十二指腸で潰瘍を起こす危険性があります。 診 断 胃潰瘍のもっとも正確な診断方法は、胃内視鏡検査です。]腺造影検査と超音波検査が有用になることもあります。 治 療 胃潰瘍の原因を取り除く必要があります。血液消失による重度の貧血は代用血液で治療し、胃粘膜を保護して組織修復するために複数の薬を組み合わせて投与します。胃内視鏡検査によってすべての潰瘍が治癒したことを確認するまで投薬をつづけます。 注 意 犬は、人に比べて非ステロイド性抗炎症剤に敏感で、この薬の投与によって潰瘍を起こします。獣医療で使用が認可された非ステロイド性抗炎症剤を投与します。人で認可された多くの非ステロイド性抗炎症剤より、犬では安全に使用できます。 |