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下痢は、もっともよくみられる腸疾患の症状です。通常は急性ですが、慢性になる場合もあります。重度の急性下痢はさまざまな症状を呈し、軽度のものから生命にかかわる重篤な状態まであります。急性下痢の原因には、”不適切な食べ物”(腐敗した食べ物など)の摂食、特走の食べ物や食べ物に含まれる添加物に対するアレルギーや過敏症、食中毒、寄生虫(壌虫など)の存在、ウイルスや細菌の感染症、非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)などの薬剤があります。急性下痢の原因のほとんどは、慢性下痢の原因にもなります。 診断と治療 急性下痢では、それぞれの症状に基づいて治療をします。獣医師は、食事の成分や薬剤など可能性のある特異的原因を取り除く治療を行います。下痢を起こしている犬に、飲み水を与えても問題はありませんが、下痢をしたあとの2〜3時間は食事を控えるべきです。急性下痢がパルボウイルス感染症(次記参照)によるものであれば、輸液療法による水分補給が必要になります。保護剤と活性炭などの吸着剤を使用した治療については、多くの獣医師は有効性を認めていますが、なかには反対意見もあります。同様に、食事についても意見は分かれ、腸内に“良い’’細菌を得るために、犬が食べ慣れている通常の食事を推奨する専門家もいれば、ゆでた鶏肉とご飯などの消化しやすい食事を勧める専門家もいます。坑生物質は、下痢が慢性化するか、二次的細菌感染が疑われるまではほとんど使用しません。犬に元気がないときや、発熱や下血があるときは、すぐに獣医師の診断を受けましょう。慢性化した下痢は、腸疾患の診断法を用いて、病気が小腸と大腸のどちらを侵しているのかについての検査を行います。 |