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    椎間板は脊髄の真下に位置します。損傷や老化によって変質、または破裂し、周囲観織を圧迫します(カコミ枠参照)。破裂すると椎間板の線維輪が破れて、内部の物質が洗出します。線維給が正常な形のままで残る大型犬もいますが、通常、椎間板は、突然または徐々にすべり出て上向きに膨らみます。突然の椎間板破裂または脱出は、痺痛と筋肉の機能喪失を引き起こします。症状は片側だけ、あるいは両側に対称的にみられることがあります。脱出した椎間板が脊髄を圧迫すると、傷害部位が完全麻痺になる場合があります。
    診 断
    おもに既往歴、犬種、そして症状によって診断します。単純]線写真によって脊椎間の狭窄した部位を確認します。造影]線(脊髄造影)検査では、脊髄圧迫の程度を診断します。脳脊髄液の分析は原因究明に役立ちます。MRIとCTスキャンによって脱出した椎間板をより詳しく診断します。
    治 療
    損傷を起こした当日の治療には、コルチコステロイド剤が効果的です。投薬後、犬にもっとも必要なことは安静であり、円板が正常な位置に戻るまでは運動を制限します。一般的には2週間を要します。慢性的に椎間板が脱出している大型の高齢犬では、継続的なコルチコステロイドと鎮痛薬によって、痛みを除くことはできますが、再発することがあります。絶対安静を要しますが、再発を防ぐことも大切です。外科手術によって完全に治すことができます。 

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