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    外界につながっていて病原体の影響を受けやすい部位には、自己修復能力が備わっています。犬の防衛の第一線には皮膚があります。皮膚は被毛に覆われて保護されながら、病原体に対する防壁となっています。また皮膚は、免疫系の主要な臓器でもあります。臓器や組織、細胞間の回路網である免疫系が体内で感染と闘っているわけです。免疫系のなかで2番目に大きい臓器である消化管粘膜とこれにつながる肝臓には、きわめて強い再生力があります。防御作用は消化管全体で行われています。摂取された病原体は、口腔内にある唾液または胃酸によって退治され、毒性物質は胃または腸管で変性する(化学的に変化する)か、肝臓で無毒化されます。犬が吸入した異物や病原体は、気道から生体内に侵入します。粘膜で覆われている気道の内腔は、これら侵入者を繊毛(微細な毛)を使って、肺から遠ざける方向に誘導します。 

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