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ノミは羽がない吸血昆虫で、扇平な体に力強い関節をもつ足3対が付いていて、その足を使って跳躍します。ノミは湿度50%以上、気温20℃以上なら1年中どこにでも生息します。犬固有のノミ(伽】(画舶用8血)もいますが非常に少なく、犬に寄生しているノミのほとんどがネコノミ(CJ錯ローc甲血血蝕)です。ヒトノミ(放血ゴ加)も犬で見かけるこがあります。理想的な条件下では、2週間あまりで生活環を完成しますが、栄養不足の状態では、生活環は21か月に及ぶことがあります。はびこっていた家にべットがいなくなって1年以上経過しても、ノミが再発生するのはこのためです。大の体でノミを見つけるごとに、さまざまな発育段階のノミが、その限られた環境に、100個体以上存在している可能性があります。このなかに含まれる幼虫は、庭、車をはじめ、犬が休む場所にはどこにでも存在します。幼虫は、ノミの糞(乾燥した成虫の糞)や人の皮膚落屑などの有機堆積物を食べて生活します。さなぎは、カーペットや庭の有機物の中に存在します。熟、動き、震動、二酸化炭素濃度の上昇など、宿主の存在を示唆する刺激に反応し、さなぎの羽化が始まります。羽イヒを終えると、まず栄養源として利用できる犬、ネコ、その他の哺乳類に飛びつきます。寄生を示す徴候 ノミに悩まされる犬は、患部をかきむしります。実際には、犬の体表にノミがいるのを見つけるか、被毛の中に白黒の粒子を確認することによって、ノミ寄生を見極めます。白い粒子がノミの卵で、黒い澄子がノミの糞です。ノミは病気を伝播することがありますが、犬に圧倒的に多い皮膚疾患はノミアレルギー性皮膚炎すなわちノミの唾液に対する過敏症です。ノミは、細菌による皮膚感染を誘発することもあります。小型犬や子犬でノミの寄生がひどくなると、貧血(血液中の赤血球数の減少)を起こすことがあります。 犬の治療と環境対策 ノミの問題を抱える家庭では、犬に治療を行うだけでは意味がありません。治療した動物だけでなく、犬を取り巻く環境全体(車や庭も含めます)に処置をする必要があります。また、飼っているネコに注意してください。外出したネコがノミを持ち帰ることがあるからです。ノミの季節(一般的には春)が始まる前に予防しましょう。ノミ対策薬には、昆虫成長抑制剤(IGRs)、昆虫発育医書剤(IDIs)、神経伝達物質遮断潮、天然の神経毒などがあります 。治療上の注意 メトプレン、ビリプロキシフェン、ルフェヌロン(プログラム)などは、犬にアレルギー性皮膚炎(FDA)が起こっていない場合にのみ使用してください。ノミによって炎症を起こしている犬には、フィプロニル(商品名:フロントライン)、イミグクロプリド(商品名:アドバンテージ)、セラメクチン(商品名:ストロングホールド、レポルーシヨン)のような局所用治療薬を使用します。犬用として認可が下りている治療薬をネコに使用してはいけません。カーペットの処置 ノミの卵や幼虫の成熟を阻止するには、ポリホウ酸ナトリウム、4ホウ酸ナトリウムまたはホウ酸ナトリウムを用いた専門的なカーペット処理がきわめて効果的です。また、米国の国立動物毒物管理センターによると、カーペットに洗液用のホウ酸粉を使用したときに、小型犬(およびネコ)の眼球、呼吸希および腎較に重大な障害をきたす症例が増えているとの報告をしています。効果のない処置 ノミ対策用の器具や治療法のなかには、超音波ノミ取り首給、ブルーアーの酵母、ティー・ツリー抽、ニンニク、スギなどノミを効果的に退治することができないものがあります。 |