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    乳歯の歯根は、吸収と呼ばれる過程によって、自然に消失します。この結果、歯が抜け落ち、永久歯が生えるスペースができます。多くの犬種(とくにトイ犬種)で、この歯根吸収の過程が起こらないことがあり、乳歯が抜けないまま永久歯が生えてくることがあります。乳歯の歯根が残っていると、永久歯が正しくない場所から生える原因となり、歯が密集して生えたり、さまざまな不正曖合を起こします。
    診断と治療
    とくに切歯の乳歯が残っている場合には、歯が二重に並んでいるのがはっきりとわかります。食べ物が、二重になった歯のあいだに詰まって食べかすが溜まり、口臭を起こします。乳歯遣残は、不正曖合が起こる前の約5か月齢までに抜く必要があります。 

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