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ウイルス性のいぼである乳頭腫が、皮膚表面と同様に口の中に発症することがあります。これは小さくてピンク色のカリフラワー様のできもので、危険なものではありません。黒色腫(メラノーマ)と扁平上皮がん、線維肉腫などの口の悪性腫瘍が、よく認められます。腫瘍は、歯肉や舌、口の天井部分、唾液腺に発症することがあります。 診断と治療 獣医師の検査によって診断します。ウイルス性のいぼは治療の必要はありません。唾液腺の腫瘍は、プードルでもっともよく認められますが、外科的に切除して、その後放射線治療を行う必要があります。その他の口の腫瘍も外科的に切除しできるだけ化学療法や放射線療法を併用して治療します。悪性の口の腫瘍は、腫瘍を早期に発見し、広範囲に切除する(腫瘍を正常組織の部分といっしょに取り去る)ことで回復する機会がきわめて高くなります。手術後に犬がどの程度快適で“正常”になれるのかを知るまでは、犬の下顎や舌を半分切除することに対して、個人的には倫理面で憂慮していたことがありました。 |