健康な犬
自然の防御機能
栄養のバランス
病気の診断
医療
免疫系
腫瘍
感染性疾患
外部寄生虫
内部寄生虫
皮膚と被毛
眼と視力
耳と聴覚
呼吸器系
心臓循環器系
口と歯
食道と胃
腸
膵臓と肝臓
尿路系
繁殖器系
内分泌系
脳
神経系
骨・関節・筋肉
老年性医療
|
消化と吸収
体を防御する腸の仕組み
スクーティング
便失禁
X線検査
下痢
急性出血性胃腸炎
パルボウイルス
ジステンパー
細菌性疾患
淡白喪失性疾患
吸収不良症候群
食物アレルギー
炎症性腸疾患
老化に伴う便秘
腸閉塞
げっぷと鼓腸
会陰ヘルニア
直腸と肛門の閉塞
直腸とポリープと腫瘍
直腸脱
肛門周囲の腫瘍と肛門周囲線腫
肛門のうの疾患
肛門のうの閉塞
肛門のうの腫瘍
肛門フルンケル多発症
|
吸収不良は、腸が食べ物を消化できないか、栄養素を吸収できないかのいずれかが原因となります。これ自体は病気ではなく、小腸または消化酵素(膵臓酵素)の障害によって引き起こされます。ほとんどの吸収不良は、小腸の繊毛の傷害が原因となり、その傷害は食物過敏症、寄生虫、細菌またはウイルス感染症、とくにパルボウイルス感染症によって起こります。また、炎症性腸疾患、膵臓外分泌機能不全も原因となります。吸収不良の犬は栄養失調状態になりますが、食欲は異常に旺盛です。大量に排便し、その便は油っぼく、においが強くなります。脂肪が消化されずに消化管を通過してしまうために、犬の肛門周辺の体毛は油っぼくなります。 診断と治療 吸収不良症候群は、獣医師による診察と、ビタミンB12(コバラミン)と葉酸の血液検査の結果により診断します。多くの場合、小腸内層のバイオプシーによって原因を特定します。治療は、吸収不良の特異的原因に対して行いますが、同時に食事療法も行います。 |