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炎症性腸疾患は、腹の内層の炎症が原因となって吸収不良を引き起こす病気の稔称です。それぞれの病気は腸の内層にあらわれる特有の炎症性細胞と、引き起こされる障害によって分類されます 。この病気の犬には、慢性下痢、頻繁な排便、排便痛、体重減少、栄養失調状態、また多くの犬に貧血がみられます。 診断と治療 腹の内視鏡検査とバイオプシーによって診断します。炎症性腸疾患は、免疫系細胞である炎症性細胞が関係した免疫介在性疾患であり、つねに食物アレルギーが原因の可能性があるといえます。犬には、腸の免疫系が“異物”と認識しないタンパク質、炭水化物、脂肪で構成された“低アレルギー食”を与えなければなりません。低アレルギー食のドッグフードが市販されています。米は非常に消化が良く、好ましい炭水化物源になります。ポテト、コーン、タピオカはすべてグルテンを含まない食べ物です。コルチコステロイドなどの免疫抑制剤は、炎症性腸疾患の治療に日常的に使用されます。スルファサラジンなど抗炎症剤は、炎症が結腸の一部分に限定されている場合に使用します。食事内容物に繊維の量を増やすことで、便の軟度と結腸の運動性(筋肉動作)を向上させ、消化を助ける腸内細菌の増殖を助けます。 |