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慢性変性性根ミエロパシーと呼ばれる進行性疾患は、おもにジャーマン・シェパードにみられ、この犬種では一般的です。また、ラブラドール・レトリーバーなどほかの犬種にも発症します。犬が6歳齢のときに発症する傾向にあるようです。犬は徐々に進行する無痛性の後肢協調不全を呈します。初期症状では、後肢の虚弱は、股関節に問題があるのではないかと思わせます。数年後には、虚弱は部分的な麻痺へと移行します。犬はどこに肢があるかわかっていないようにみえますが、排尿と排便が自発的に調節できる痛覚は残っています。 診断と治療 慢性変性性根ミエロパシーは、症状と身体検査によって診断します。さまざまな治療を行いますが、傷害の進行を遅らせたり回復させるような治療はありません。体重をコントロールし、筋肉の緊張を維持するために、毎日の運動が重要になります。筋肉を強化するために、タンパク同化ステロイドを投与します。肢を引きずって爪が落脱するような犬には、専用の“履物”などが効果的です。 |