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    末梢神経の障害は犬ではまれです。ほとんどの損傷は、交通事故、落下、銃による創傷が原因となります。末梢神経の傷害によって、神経支配を受けている部位に感覚失調と筋肉機能欠損が起こります。尾に分布する神経に傷害がある場合には、尾の痺痛が感じられなくなり、尾を振る、排便時に尾を持ち上げるという機能が、一時的または永久的に麻痔します。肢には筋肉を伸ばす神経と、筋肉を縮める神経が1本ずつあります。交通事故によって、これらのひとつの神経または両方の神経が傷害され、肢のすべての筋肉、あるいは一部分の筋肉に麻痔が起こる場合があります。
    診断と治療
    痺痛反応検査によって、損傷部位の感覚欠除の程度を診断します。肢に損傷がある場合、片方の肢には痛覚があるのに片方の肢にはないといったことがあります。犬は肢を伸ばしたときには体重を支えることはできますが、伸筋の麻痔によっては、肢が永久に曲がった状態になってしまうことがあります。肢を切断しなければならないこともありますが、筋肉を移植して硬直している部位をまっすぐな肢にする外科手術もあります。 

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