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    7歳齢以上の雄犬に皐丸腫瘍の発症が多くなり、10歳齢頃には典型的に認められるようになります。片側または両側を問わず、畢丸が下降していないと、その約50%は皐丸腫瘍になる危険性があります。皐丸腫瘍には片側性と両側性があり、靖上皮腫、間質細胞腫、セルトリ細胞毒の3種類があります。精上皮腫と間質細胞腫(ライデイツヒ胡胞腫とも呼ばれます)は、腫瘍々有する皐丸全体が腫大する場合と、硬くなる部分ができるだけの場合があります。セルトリ細胞腫は、女性ホルモンであるエストロゲンを生成します。皐丸が腫大したり、不整になったりするだけでなく、左右対称の脱毛、乳首の痛みを伴う乳腺の腫大、包皮の垂れ下がりが認められることがあります。ほとんどの皐丸腫瘍は良性ですが、帝上皮腫およびセルトリ細胞腫のなかには悪性のものもあります。
    診断と治療
    皐丸の身体検査を行いますが、バイオプシーを実施する場合もあります。皐丸が下降せずに腹腔内にとどまっているということがなければ、皐丸は体から垂れ下がっている臓器であるため、腫瘍を外科的に切除することは比較的簡単で有効な方法です。皐丸が腹腔内にとどまっている場合でも手術は可能ですが、通常よりも侵襲的になります。
     

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