健康な犬
自然の防御機能
栄養のバランス
病気の診断
医療
免疫系
腫瘍
感染性疾患
外部寄生虫
内部寄生虫
皮膚と被毛
眼と視力
耳と聴覚
呼吸器系
心臓循環器系
口と歯
食道と胃
腸
膵臓と肝臓
尿路系
繁殖器系
内分泌系
脳
神経系
骨・関節・筋肉
老年性医療
|
腫瘍の原因
腫瘍について
画像検査
標本採取
良性腫瘍
悪性腫瘍
腫瘍の治療
外科手術
放射線療法
化学療法
免疫療法
緩和療法
乳頭種
脂肪腫
腺腫
肛門周囲腺腫
組織球腫
組織球症
基底細胞腫
肥満細胞腫
扁平上皮がん
黒色腫
皮脂のう胞
血腫
睾丸腫瘍
前立腺腫瘍
乳腺腫瘍
膣の腫瘍
卵巣腫瘍
可移植性性器肉腫
骨肉腫
軟骨肉腫
骨腫と骨軟骨腫
多岐にわたる軟部組織腫瘍
肺の腫瘍
心臓の腫瘍
脾臓と肝臓の腫瘍
消化管の腫瘍
泌尿器系の腫瘍
リンパ組織の腫瘍
白血病
|
リンパ腫およびリンパ肉腫は、リンパ組織から発症したがんです。このがん細胞は、おもにリンパ節に存在していますが、骨髄、肝臓、牌臓、腸管および皮膚など、特定の臓器やぼかの組織にも認められます。リンパ組織の腫瘍は、7歳齢以上の犬によく認められます。最初に起こる症状として、頚部、腋商都、鼠径部、後肢にあるリンパ節の単独での腫大を挙げることができます。胸部のリンパ節に発症すると、呼吸困難になります。腸管が巻き込まれた場合には、食欲喪失および胃腸症状を引き起こします。皮膚リンパ腫は、あまり重篤でない各種皮膚病に似ています。 診断と治療 腫瘍から採取した液体標本を調べます。1個のリンパ節しか腫大していないこともありますが、ほとんどの場合は、診断時までには腫瘍が広がっています。患部のリンパ節を手術で切除します。血球数および骨髄バイオプシーによって、腫瘍が広がっている状態を調べることができます。体の小さな犬では、化学療法によって寛解が延長され、ときにはそのまま娃持されることもありますが、大型犬にはほとんど効果はありません。がん細胞のなかでも、とくにリンパ腫およびリンパ肉腫には、炭水化物で異常増殖する細胞があるというデータがあります。よって、炭水化物を豊富に含む食事を避け、かわりに高脂肪の食事を勧める栄養学者もいます。この種の食事は味もよく、高エネルギーです。高脂肪の食事を長期固犬に与えることによって、脂肪を自身のエネルギーに利用できなくなったがん細胞は、死滅する可能性があります。 |