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    リンパ腫およびリンパ肉腫は、リンパ組織から発症したがんです。このがん細胞は、おもにリンパ節に存在していますが、骨髄、肝臓、牌臓、腸管および皮膚など、特定の臓器やぼかの組織にも認められます。リンパ組織の腫瘍は、7歳齢以上の犬によく認められます。最初に起こる症状として、頚部、腋商都、鼠径部、後肢にあるリンパ節の単独での腫大を挙げることができます。胸部のリンパ節に発症すると、呼吸困難になります。腸管が巻き込まれた場合には、食欲喪失および胃腸症状を引き起こします。皮膚リンパ腫は、あまり重篤でない各種皮膚病に似ています。
    診断と治療
    腫瘍から採取した液体標本を調べます。1個のリンパ節しか腫大していないこともありますが、ほとんどの場合は、診断時までには腫瘍が広がっています。患部のリンパ節を手術で切除します。血球数および骨髄バイオプシーによって、腫瘍が広がっている状態を調べることができます。体の小さな犬では、化学療法によって寛解が延長され、ときにはそのまま娃持されることもありますが、大型犬にはほとんど効果はありません。がん細胞のなかでも、とくにリンパ腫およびリンパ肉腫には、炭水化物で異常増殖する細胞があるというデータがあります。よって、炭水化物を豊富に含む食事を避け、かわりに高脂肪の食事を勧める栄養学者もいます。この種の食事は味もよく、高エネルギーです。高脂肪の食事を長期固犬に与えることによって、脂肪を自身のエネルギーに利用できなくなったがん細胞は、死滅する可能性があります。
     

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