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    尿道閉塞がある犬は、明らかな痺痛を示します。犬は力んで、タンクン鳴いたり落ち着きをなくして排尿しなくなります。そして、犬は急速にショック状態に陥ります。この状態の犬は、命にかかわることがあります。もっとも一般的なのは、陰茎骨背部で詰まる尿道結石で、突然の尿閉塞を発症します。ほかの原因として、脊髄の損傷、尿道の栓子(次記参照)、尿路系周辺組織の腫疹、前立腺のう胞、前立腺膿瘍、括約筋の痙攣(尿道を取り巻く筋肉の収縮)があります。
    診 断
    部分的な閉塞がある犬は、排尿時に尿をポタポタ垂らします。これは完全閉塞が差し迫っている状態です。完全閉塞がある大の腹部は、膨満し触ると痛がるようになります。排尿しようと力んでいる犬の状態は、便秘や排便とまちがわれることがあります。
    治 療
    獣医師はカテーテルを用いて、結石を膀胱に押し戻そうとします。それが不可能なときには、拡張した膀胱を穿刺してバ、さくします。犬の腹壁から針を刺し、注射器で尿を抜きとります。ほとんどの塞栓の原因は結石です。ほかの原因疾患を調べる必要はありません。
     

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