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加齢とともに、大の動きは、何をするにもゆっくりします。視覚や聴力が衰え、免疫系の機能も落ちてきます。人と同様に老化現象が起こり、すべてが若い頃と同じようにはいかなくなります。また、病気になりやすくなります。たとえば、免疫系は細菌やウイルスを破壊することができなくなり、皮膚の細菌感染のような重大な感染を引き起こすこともあります。また、組織や器官で異常に増埴する細胞を撃退することができなくなり、脂肪種などの良性腫瘍をはじめ、骨肉種(骨の腫瘍)などの悪性腫瘍を引き起こします。若齢犬より高齢犬に腫瘍が多い理由として、免疫系の機能低下が考えられます。高齢犬では、免疫系の反応が鈍くなりますが、誤って過剰に反応する場合もあります。たとえば免疫系は、体の一部を“異物”であると考え、攻撃して破壊します。甲状腺機能低下症は、まさにその典型的な例です。 |