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    ワクチン接種は、多くの致死性疾患に対して効果的です。たとえば、数十年前までは脅威だった犬伝染性肝炎や、きわめて伝染力の強い犬ジステンパーのようなウイルス病は、現在では定期的なワクチン接種によって、予防することができます。ほとんどのワクチンは注射投与しますが、ケンネルコフを予防するためゐボルデテラのワクチンは、鼻に噴霧します。ワクチンの有効性はさまざまで、終生免疫を得られるものもあれば、特定の疾患に対して部分的にしか防御できないものもあります。たとえば、人のインフルエンザウイルスなどは形態を変えることができるため、その形態によってワクチン効果が異なります。犬パルボウイルスの場合も劇的ではありませんが、このような方法で形を変えます。ときにはワクチンが効かないことがあります。たとえば、子大の移行抗体の濃度が高いためにワクチンを“中和”してしまう場合、臨床症状を示していないがすでにその病気に感染していた場合、免疫系に支障をきたしていた場合などです。また、ワクチンの取り扱い方法、保存方法、投与方法に誤りがあった場合にも、効かないことがあります。
     

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