健康な犬
自然の防御機能
栄養のバランス
病気の診断
医療
免疫系
腫瘍
感染性疾患
外部寄生虫
内部寄生虫
皮膚と被毛
眼と視力
耳と聴覚
呼吸器系
心臓循環器系
口と歯
食道と胃
腸
膵臓と肝臓
尿路系
繁殖器系
内分泌系
脳
神経系
骨・関節・筋肉
老年性医療
|
免疫系の働き
健康的なバランス
自己免疫疾患
アレルギー
病気の影響
脾臓摘出の影響
医療の影響
栄養学的影響
免疫系の疾患
アレルギー2
アレルギー反応
現代におけるアレルギーの原因
アレルギー性吸引性皮膚炎
じん麻疹
花粉症
アレルギー性気管支炎
アレルギー性肺炎
アレルギー性胃腸疾患
アレルギーの診断と治療
犬に対する人のアレルギー
免疫介在性溶血性貧血
免疫介在性血小板減少症
自己免疫性好中球減少症
免疫介在性関節炎
免疫介在性髄膜炎
鼻日光性皮膚炎
その他の自己免疫性皮膚疾患
免疫不全症
|
理由ははっきりしませんが、獣医師が、免疫系の疾患と診断する犬が多くなっています。免疫系の疾患は、おもにアレルギーと自己免疫疾患の2つに分類されます(自己免疫疾患のなかには、“自己免疫”ではなく、”免疫関連性”と呼ばれるものもありますが、2つの用語に明確な区別はありません)。一部の特異的な免疫系の疾患については、発症する器官の項で詳しく述べていますが、きわめて重要なので、ここでも概略を記しておきます。アレルギー アレルギーでは、免疫系が非感染性物質に対して、過剰、不適切、不必要に応答します。自己免疫疾患 自己免疫疾患では、免疫系が侵入者に対してではなく、体(自己)の正常部位に破壊的なエネルギーを向け、また、赤血球、皮膚細胞、甲状腺細胞など、きわめて重要な組織に傷害や破壊を起こします。“免疫介在性”と呼ばれる疾患のなかには、抗原(外来性の物質または生物粒子)が抗体と結合したまま体内を循環し、血管壁など本来ならとどまるはずのない部位にとどまります。このような化合物(抗原抗体複合体または免疫複合体)によって、炎症や組織の傷害が起こります。 |