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この疾患は、門脈(腸管からの血液を肝臓に運ぶ)と後大静脈(血液を心臓に戻す)の異常結合です。血管短絡の結果、腸管からの血液の一部は肝臓でろ過されず、アンモニアなどの毒素が解毒されません。その後、この血液は脳へ移動し、毒素が炎症を誘発します(肝性脳症)。ある犬種では、肝臓血管短絡の遺伝的素因をもっています。胎生期には消化器系が機能しないため、門脈と大静脈とのあいだには静脈管が存在し、出生時に閉鎖しますが、閉鎖せずに開存する犬もいます。この病気になりやすい犬種には、ミニチュア・シュナウザーー ヨークシャー・テリア、マルチーズ、ケアン・テリア、オールド・イングリッシュ・シープドッグヤアイリツシュ・ウルフハウンドがあります。肝臓の外傷によって血管短絡が形成きれることもあります。ニの病気の犬は、旋回、攣縮、噂眠、そして発作など、脳症に伴う症状を呈します。口渇や嘔吐を示す犬もいます。 診断と治療 血液標本、胆汁酸の測定、X濠検査、および超音波検査を行いまサニ肝臓の血管短絡は外科的に結繋し壬す。アンモニアを産生する細菌の抑制には、ネオマイシンやメトロニダゾールなどの抗生物質が使われます。肝臓病の犬には、獣医師が特別に処方した療法食を与えます。この食事には、制限量の高品質で消化の良いタン′くク質のほかに、特別な必須栄養素を含んでいます。また、フランスの獣医学栄養学の専門家であるVince血B血聯は、以下の手作りの食事を推奨しています。 ●低脂肪カッテージチーズ1.5カップ ●米飯 3カップ (生米ではなく、炊いた白米) ●調理済みの牛肝臓 25g ●炭酸カルシウム 小さじ1杯 ●コーン油 大さじ1杯 ●ビタミンC 250mg ●B群プラス鉄1錠 |