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    通常、獣医師は、アレルギーの最善の治療法として、アレルゲンを避けることを勧めています。アレルギーの原因を特定するために、これまでの経過を聞き、皮膚検査または血液標本、特別食を使って試行錯誤を繰り返し、場合によっては生活環境から犬を引き離すことも必要になってきます。原因を特定するのが非常にむずかしい場合もあります。アレルギーから一時も早く解放するために、獣医師は、アレルギー反応の発生源で反応を“止める”ことを試みます。肥満細胞が破裂すると、多数の異なる化学物質が放出されますが、そのなかでヒスタミンだけは効果的に抑制することができるので、抗ヒスタミン剤をこの目的で使用しています。最近では、アレルギーや喘息に苦しむ人に、ヒスタミン以外の化学物質であるロイコトリエンに括抗する薬剤が使用できるようになりました。皮膚アレルギーの治療は、くりかえし洗浄するのがよいとされています。たとえばテリアの剛毛は、かびの胞子や花粉をとらえるのにうってつけですが、洗浄することによって、取り除くことができます。さらに獣医師は、高濃度の必須脂肪酸補充剤を勧めるようになってきました。必須脂肪酸はプロスタグランジンの合成に影響すると考えられ、肥満細胞が破裂する衝撃を弱めることができます。
     

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