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    この一般的な疾患は、舐性肉芽腫や肢端皮膚炎とも呼ばれます。このようにさまざまな病名で呼ばれるのは、原因が複雑だからです。基本的な症状はなめることで、一般的には前肢にみられます。局所的な皮膚の肥厚とそれに伴う脱毛がみられます。皮膚はピンクがかった赤色に変色して光沢を帯び、ただれてきます。また闇因の被毛は、唾液によって赤褐色に集まります。なめる行動がつづくと、皮膚に潰瘍を引き起こします。舐性皮膚炎は雄の成犬にもっとも多くみられます。
    診断と治療
    診断は、犬の病歴き、脱毛の原因を取り除きます。治療としては、それ以上舐めることをやめさせ、細菌の二次感染を予防します。皮膚が治癒するまでの間はエリザベスカラーを装着し、舐める行為を防ぎます。傷害が重要な症例では、通常の外科手術や凍結外科手術(フリージング)、ぁるいはステロイドの局所投与を必要とする場合もあります0アミトリプチリンヤクロミプラミンのような抗うつ剤の投与によってなめる行動が減少したという報告もありますが、これらの薬物が“不安”を軽減させるのか、単にヒリヒリする痛みを抑えるだけなのかはわかりません。この疾患の原因には、退屈が大きな役割を担っていると考えられ、いずれの治療法にも大の生活環境の見直しが含まれています。 

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