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循環血液中の赤血球は、骨髄でつくられて肺から体全体に酸素を運びます。赤血球の数が減少した状態を貧血といいます。 体の外部と内部での出血は、貧血の最たる原因ですが、ほかの可能性のある原因として、健康な赤血球が成熟する前に破壊されたり(溶血反応)、骨髄での赤血球産生の抑制があります。貧血によって血液は薄くなります。貧血による心雑音(心臓病によって起こる心雑音とは異なります)が聴診されることが、ときどきあります。元気消失が貧血の一般的な症状で、犬は弱々しくみえます。重症の犬は、通常よりもあえぐような息をします。歯肉が自っぼくなり、脈拍が速くなります。特異的な貧血には、胃潰瘍などの消化器系疾患、甲状腺機能低下症などの代謝性疾患、パラセタモールなど特定の薬剤による治療、ワルファリンやその他の中毒性化学物質の摂取、白血病などの一部のがんがあります。 |