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自癖(皮膚糸状菌症)は、大の真菌感染症のなかで、もっとも頻繁にみられます。健康な犬では、免疫系が有効に機能して最終的には、抗体によって感染を防ぎます。しかし、免疫系の反応が起こるまでには数週間を要し、そのあいだにほかの動物や人に広がる危険性が高いため、医学的処置は必要です。自癖の原因となる真菌(皮膚糸状菌類)にはいくつかの種類があります。この真菌は、死滅して脱落した皮膚細胞にあるケラチンというタンパク質によって成長します。感染した犬には、被毛や皮膚にさまざまな病変があらわれます。自癖は、皮膚の感染症のひとつで、ほかの皮膚病変に類似しているため、「皮膚と被毛」の項で詳しく取り上げています。 診 断 臨床症状と真菌培養によって診断します。白癖の原因となるもっとも一般的な真菌は、紫外線下で蛍光発光の有無によって検出することができます。 治 療 局所へのイミダゾール類(ミコナゾール、ケトコナゾールなど)の投与、および抗生物質(グリセオフルビンなど)の経口投与が効果的ですが、少なくとも1か月間はつづけます。 |